牛は牛乳を出します。カルシウムたっぷりです。然しこの牛は何を食べていますか?ワラです。ワラにはカルシウムが入っているのでしょうか?この簡単な質問に栄養学は何も答えられません。というのは、外での成分は、そのまま口の中に通っても、全く同じ成分であると前提の元で、栄養学は成り立っているからです。牛がワラを食べて、カルシウムを出すというのは、体の中で原子転換が行われたということです。この原子転換が栄養学の頭にはないのです。人間の身体は、65%水分と残りがタンパク質で構成されています。
栄養学は、人間の身体を構成しているぐらいのタンパク質なのだから、きっと身体の中に入れれば良いに違いないという考えがスタートの始まりで、栄養学の中心にタンパク質を入れたはずです。
本当の理由は、タンパク質を構成したのは、栄養分の中で唯一電気を通しにくい物質であったからです。つまり雷から避けるという上からの配慮であったのです。今の時代を見るのではない。原子の社会では、人間の最大の敵は、人間を襲う肉食動物と雷だったのです。その雷から身を守るためにタンパク質を選んだ…ということです。これは人間だけでなく動物も同じです。栄養学が始まって、ここ200年足らずです。腸内細菌学は、ここ70年で相当深いところまで進んできました。この腸内細菌学から栄養学の矛盾が次々と出てきました。すなわちタンパク質、脂肪こそ、腸内フローラを乱す元で、悪玉菌優勢を作る元になり、なによりも宿便を作る最大の元であることを。山内説では、1回の食事に10%以上のタンパク質を摂取し続けると、順次病気になっていくと。そして声を絞るようにこう云いました。タンパク質と脂肪は、極力取らないように努力だけはしてください。タンパク質こそが、あなた方の生命を破壊する。とても強いアンモニアを発生するのです…と。
タンパク質の最終形態は猛毒のアンモニアになるのです。腸内環境から見ればドロドロとした複雑な化合物になる。これは最悪です。早く新・栄養学の構築に入らなければやっていけないところにきているのではないでしょうか。