山内理論 その5

生命の糧であるプラナ

 

 ここで少しばかり、考えてみてください。

 たしかに、動物の体はそのほとんどがタンパク質でできています。

 でも、タンパク質でできている動物は、タンパク質を食べて自らの体をつくり上げているわけではないのです。

 たとえば、ゾウが食べるものを見て下さい。

 あのような巨体のゾウは、肉食ではありません。 そのかわり、大量のワラなどを食べています。 ゾウは草食の動物だからです。

 同様に、キリン、カバ、ウシなども、その巨体とは似合わず、みな草食なのです。

 基本的に、彼らは草だけを食べて、あのような大きな体をつくり上げ、また子孫を残しているのです。

 もうひとつ、カイコについて述べましょう。

 カイコが、桑の葉をせっせと食べることは、よく知られています。

 もちろん、カイコが食べている桑の葉がいちばん彼らの体にあっている食物だということを知っているのです。

 このように、動物にはそれぞれ食物として取るべきものが、遺伝的にも決められているのです。

 パンダにしても笹以外のものは、まったく食べようとはしません。

 無理に笹以外のものを食べさせると、彼らは元気をなくします。

 また病気にもかかりやすくなることがわかっています。

 

 さて、ここで何が言いたいのかというと、私たち人間には基本的にはデンプンという食物が与えられているのですが、人間の場合あまりにも様々な食物を取りすぎており、それがかえって様々な病気を招くもとになっている、ということなのです。

 人間も含め、ほかの生命体にとって、ほんとうの栄養物となるものは、実は食物そのものではないのです。

 では何かというと、それこそが、プラナという気エネルギーなのです。

 だから、私たちが食事をするときには、食物に含まれるプラナを身体に吸収していることになるのです。

 

 

 プラナこそ、生命の糧だったのです。