山内理論 その8 最終回

血圧を下げるとボケになる

 

 さあ、それでは、血圧と脳症の話をしましょう。 先ず、血圧は必要であれば高くなるということです。 なぜ必要になるかというと、一つは肥満ということが挙げられます。 肥満は、外から不必要な脂を、大量に取ったとき、それがお腹、および体腔内に蓄積する結果、起こります。 さらに多くの脂肪を取り続けると、蓄積する場所も一杯になってくるので、ほかの場所にまで脂肪を蓄積するようになります。

 こうして、血管の内側にさえ、うっすらと、脂が塗りつけられる形になるのです。 当然、その脂のために、断面積が減った動脈は、高い圧力でないと正常な血流を送れなくなるというわけです。

 これを、コレステロール性の高血圧と言います。

 そして、この高血圧の原因となっているコレステロールを取り除くのは容易ではありません。 頭痛も起こります。 肩も凝ります。 また、目眩、ふらつきなどを訴えます。 

 そこで、血圧を下げるために、血圧降下剤を使うということになります。

 それが医学の常套手段になっているのです。

 

 ところが、血圧降下剤を使うことで、脳に行く血流が減ってしまうのです。

 それは同時に、脳へ行くブドウ糖とプラナをも減らすことにつながり、脳の糖分不足とプラナ不足を招くことになります。

 結果として、アルツハイマーのようなボケの症状が、急速に起こるのです。

 だから、急速にボケが始まるということは、血圧降下剤の効果が効いたことの裏目としてあるわけです。

 また、頭痛や腰痛、生理痛などいろいろな痛みがありますが、それら痛みはどれも、生きている証であり、生きていることの一つの表現でもあるのです。 そのブザーをとめて、落ちついた状態で、痛みの原因を探るのならまだよいのですが、今の医学は痛みを鎮痛剤で止めたら、それで治療が済んだ、というような態度です。

 鎮痛剤を継続して使っていると、それが脳に沈着して、徐々に脳が委縮していきます。 脳の萎縮は、機能低下、機能マヒにつながりますが、この場合は、長い期間を掛けて、徐々にボケが起こってきます。

 若いときから、継続的に鎮痛剤、麻酔剤を使用したことのツケというわけです。

 だから、ボケには最初に述べたような急速に起こるもの、そして今述べたように徐々に起こってくるものの二種類があるのです。

 

 要するに、コレステロールが血管に沈着することが、高血圧や頭痛の原因になっていることが多く、さらに血圧を下げるための薬や痛みを取り除くための痛み止めの多用が結果として、脳の機能マヒやボケを起こす元になっているという図式を理解して下さい。

 ボケ症状を治すには、まず、薬にたよらずコレステロールを取り除くことが肝心です。

 そのためには、血液のなかにある程度の糖分が必要になります。

 だから、デンプン質の、甘いものを食べさせます。 新鮮な野菜も効果があります。 そして、プラナの多い生活をさせることです。

 

 

 現代医学サイドで、脳の症状に対して効く唯一のものは、ブドウ糖の注射、点滴です。 ボケ症状対策のためには、朝昼晩、飴をしゃぶることです。